「NEXT 5-years DOOR パッケージ」SEEDER×GINZACREATIVO 対談

 

岸仲:みなさま、GINZA CREATIVOのエグゼクティブクリエイティブディレクターの岸仲 真です。
本日は、AI予測を用いたマーケティングソリューションサービス「NEXT 5-years DOOR」を共同リリースした、SEEDER株式会社 取締役COO王 銘浩さんを迎え、GINZA CREATIVO AIソリューションディレクターMEGUMIとともにAIのソリューション活用についてお話ししたいと思います。

VUCAの時代について


岸仲:これはリリースにも書かせていただいたのですが、見通しのきかないVUCAの時代、予測できない未来に対してどう対応していくか、という点が経営戦略の大きな部分を占めるようになりました。

今日の生成AIの凄まじい進歩により、市場調査や生活者意向の調査がこれまでのよりも高い確度でリサーチできるようになっています。

そんな中、GINZA CREATIVOの高品質なプランニングとSEEDER株式会社の持つ生活者データを生成AIで掛け合わせ、各企業様が中期経営計画を策定する際のノックツールとして最適な、AI予測を用いたマーケティングソリューションサービス「NEXT 5-years DOOR」を共同開発させていただきました。

今まで未来は予測できないものとされてきて、だから「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」とも言われてきたと思うのですが、その常識が変わりました。多様で多量な情報を演算可能なAIを使えば、人知の及ばないとされていた未来のマーケットの可能性を確率的に予測できると思います。

SEEDER社、NEXT 5 DOORの概要について


王:おっしゃる通りだと思います。

昨今はAIの台頭に伴い、VUCAに加わって新しい言葉として、「BANI(Brittle 脆弱性 / Anxious 不安 / Non-Linear 非線形性 / Incomprehensible 不可解さ)」のような概念も新たに出てくるぐらい、未来への予測困難性が叫ばれております。

しかし私たちは、「未来は見えないもの」ではなく、「見ようとすることで初めて輪郭が現れるもの」だと考えています。

そのために必要なのは、兆しを見つけるリサーチと、それを意味づける仮説構築、そして構想力。この3つを一気通貫で支援できるように、生成AIと弊社がこれまで行ってまいりました独自の生活者分析を組み合わせ、再現性と拡張性のある未来構想プロセスを設計しています。

「NEXT 5-years DOOR」は、そのプロセスを実現できるプログラムであると考えております。

GINZA CREATIVO独自のAI予測システムを用いた未来発見フロー


岸仲:AI予測を用いたマーケティングソリューションサービス「NEXT 5-years DOOR」は、具体的には5つのフロー(DOOR)でできています。

①未来予測&創生クリエイティブ:先行きの見えない時代に、成長を促すオリジナルマトリックス、②FUTURE WAVE:AIを活用してFuture Waveレポート(生活者変化の兆しを洞察した事例集)を作成、③FUTURE PERSONA:Future Waveを象徴するFuture PersonaをAI出力、④FUTURE Opportunity:作成したFuture Personaが抱えているインサイトや課題をもとにFuture Scenarioを作成、⑤FUTURE PROTOTYPE:作成したFuture Scenario をもとにFuture Prototypeを作成。

5つのDOOR、AIによるそれぞれの分析・検討を通じて、段階的に最適解を導くフレームワークです。

その中で、①未来予測&創生クリエイティブには、GINZA CREATIVOが銀座での事業を通じて培った事業成長ロジックです。

MEGUMIさん、その辺りもう少し説明してもらえますか?

事業成長の探索について


MEGUMI:はい。継続的な事業成長ストリームには2つの方向があると思います。

顧客探索と価値探索、2つを連続的に深化させることで継続的な事業成長が可能になります。

新規のニーズを掘り下げる「価値探索」と、新規の市場を開拓する「顧客探索」の2つを繰り返し、事業深化を続けていきます。

顧客探索とは、新しい視点や条件で潜在的な顧客を見つけていくこと。たとえば、従来はアプローチしてこなかった層に、新しい文脈でアクセスしていくようなものです。

価値探索は、既存の顧客がまだ気づいていない潜在ニーズを掘り起こすプロセスです。

例えば共働きの女性をターゲットとしたコスメ商品の場合、「時短」や「自然成分」だけではなく、「気分のリセット」や「夕方の気だるさに寄り添う感覚」など、感情的価値が訴求点になってくるかもしれません。そうした深層ニーズをAIが兆しとして捉え、人が意味づけしていくことで、価値探索がより立体的になります。

AIによるライフスタイルの変化



岸仲:
今後、ますますAIが生活の中に浸透していくに従って、AIをどう活用するか?というフェーズから、AIがどう世界を変えていくか?というフェーズに移行すると思います。

例えば、車が発明された当初、車を使っていかに速く、効率的にA地点からB地点へ移動するかという活用方法だけにフォーカスが当たっていました。

その後、車がどう世界を変えていくか?例えば、物流の進化により小売店はどう変わるか?オンデマンド物流によるコンビニの進化、逆にトラブル時の対応。交通事故によりどんな被害が起きるか?など。

AI Driven MarketingからAI Driven Lifeへ。ますます世の中の変化は激しくなっていくのではないかと思います。

王さん、今後AIの進化により、どんな変化が起こると思いますか?

AIによるマーケティングの変化



王:
これまでのマーケティングは、どちらかといえば「生活者に何をどう伝えるか」に重点が置かれていました。

でも、これからは「生活者と何を一緒に考えるか」、つまり共創の姿勢が中心になると思っています。

AIはその共創を支える「触媒」になれる。私たちはAIを「万能な答えを出す装置」だとは思っていません。

むしろ、「良い問いを投げるための構造化ツール」と捉えています。

企業が未来に向けて持つべきは、完璧な戦略よりも「意味ある仮説」と「動ける勇気」。

そのために、AIと生活者理解を融合させた企画・構想のプロセスを整えていきたいと考えています。

岸仲:本日は、ありがとうございました。

今後ともAIを活用したソリューション提供により、ビジネスに、社会に貢献していきたいと思います。

王:ありがとうございました。

MEGUMI:ありがとうございました。

NEXT5DOORパッケージ営業資料

<対談メンバー紹介>

王 銘浩

SEEDER株式会社 取締役COO


岸仲 真

ブランド開発からブランドプロモーションまでトータルに行うGINZA CREATIVO エグゼクティブクリエイティブディレクター。

銀座の地域活性化プロモーションや地域創生ブランド開発に携わる。


MEGUMI

生成AIを用いて、クライアントさまの課題解決を行うGINZA CREATIVO AIソリューションディレクター。